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*** 薬膳教室 中級Ⅱ期がはじまりました ***

 4月17日、18日と薬膳教室の中級コース(2期)が始まりました。
1期より引き続き学んでくださる方、初級コースより移行してくださった方、
8名様で今期初めての教室となりました。
 中級コースでは五臓「肝・心・脾・肺・腎」のそれぞれのはたらきと
関係性について復習も兼ねながら少し深く学んでいきます。
そして「肝」のこの症状ならこの食材、というようにからだの状態に合わせて
東洋素材や食材をチョイスできるように代表的な食材をピックアップして
料理のほうでも印象付けていけたらいいな、と思います。
 今回の東洋素材は「なつめ」。
「甘味」を持ち、貧血にも良いといわれるくらい「血」をつくるのに良い素材です。
『養血安神』ヨウケツアンシン、字の如く造血作用を促し、精神を安定させる
といわれています。
「肝」は血を蓄えて必要なところへの配分を担っていると考えます。
ですので「血」は今回のサブテーマであり、なつめはぴったりの素材なのです。
なつめ
ドライのものをそのまま食べてもおいしいですし、お茶やスープに入れるのもおすすめです。
今回は旬の真鯛にスライスしたなつめをのせて酒蒸しにしました。
なつめの甘さが真鯛や付け合せの小松菜やエノキにも広がって
昆布の旨味ととてもいい相性です。
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真鯛にも血行をよくするナイアシンが含まれており、栄養学的にも血の養生に
適した素材といえます。
皮が少し赤いのは動物性赤色色素え、抗酸化作用があり、老化の防止にも
良いといわる「アスタキサンチン」という成分ですが、養殖のもは
色素が落ちてしまうといいます。
天然物でなるべく皮目が赤いものを選ぶといいですね。
 今回はもちろん「天然の真鯛」です。
薬膳教室は受講費がまちまちですが、お話やテキストのボリューム、お料理の内容、
持ち帰りの素材等でお値段なり、となっております。
なつめもたっぷり持ち帰っていただきました♪。

 今回の全体のお料理は
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                           発芽玄米と黒豆のごはん
                              真鯛の酒蒸し
                         ピーマンの金針菜おから詰め
                         セロリとタコのエスニックサラダ
                           春菊と豆腐のポタージュ
                           セロリのパウンドケーキ

野菜で「肝」に良いといったらセロリです。
栄養学では高血圧に良いといわれます。
中医学的には「平肝清熱」と言っ肝にこもった余分な熱を取り除くといわています。

 この時期にしっかり食べたいセロリですが、冷えがひどい方や、胃腸が弱い方は控えめに。
また、妊娠中や出産直後の方もからだを冷やすたべものはひかえめに。
高血圧やめまいのする方にはとてもおすすめです♪。

 来週月曜日は諏訪で薬膳教室初級コースがはじまります。
ほとんどの方がわたしも通っている中国茶教室「好茶工房」の林圭子先生の生徒さんです。
圭子先生とからだの養生について「食」と「お茶」でのアプローチ方法を
提案していく教室になります。
わたしもとってもたのしみです。

 諏訪近郊でご興味がある方はぜひご連絡ください。
年に4回開催する予定です。


4月 20, 2014 その他

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