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✿✿✿ はるかのひまわり ✿✿✿

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 今年の3月で退職された飯島中学校の前校長、清水先生が子供たちに配ってくださった
『はるかのひまわり』。お知り合いの先生からわずかにいただいた種からひまわりを育て、
また種を採って全校生徒に10粒ずつ配ってくださいました。
二人の娘はこの種を庭に蒔き、今年我が家では3本のひまわりが咲きました♪。

『はるかのひまわり』はご存じの方も多いと思いますが、兵庫県神戸市東灘区で平成7年1月17日
阪神大震災で被災され、命を落とした小学生の加藤はるかちゃん。
動物が大好きで、隣の家のオウムまでかわいがり、
笑顔のたえない活発でオテンバな女の子だったといいます。

元気でかわいいはるかさんを失ってから半年後、かつて加藤さんの家があった空き地、
はるかちゃんが天国へと突然旅立ってしまったこの場所に無数のひまわりの花が力強く、
太陽に向っ て咲いていました。
お母さんの満子さんはひまわりを見て、「娘がひまわりとなって帰ってきた」と涙しました。
近所の人たちは、この花を『はるかのひまわり』と呼びました。

何も無くなってしまった町の空に、次々に咲いた大輪の花はたくさんの人を励まし勇気付けました。

『はるかのひまわり』は今、災害の教訓と命の尊さを広く伝え、はるかちゃんの命の
連鎖を紡ぐ“はるかのひまわりプロジェクト”として2008年からは全国の希望者に
配布もされて日本中に広まっているそうです。
 東日本大震災の被災地でもたくさんのはるかのひまわりが希望の花を咲かせたことも
話題になりましたよね。

 もうじき種が採れるので、来年はアン・ナチュールも『はるかのひまわり花壇』が作れそうです。

阪神大震災から17年の歳月が経った今、自分から何も行動していなかったのに
こうして種が手元に届いて、空を見上げるように咲くはるかのひまわりに元気と勇気をもらい、
こうやって「人」って繋がっているんだな。。。って改めて思いました。

 阪神大震災当時、わたしは長男を出産して2ヶ月が経ったころでした。
その息子ももうすぐ18歳。
そんなに年月が経ってもずっと人々に力を与え続けるはるかのひまわり。
東日本大震災から一年半。
宮城県、岩手県、福島県でもたくさんのはるかのひまわりがたくさんの方をなぐさめ、
勇気づけてくれた夏だったとおもいます。

わたしも遠く離れた信州で、毎日はるかのひまわりを見る度に、
今日ある当たり前の生活に感謝しながら、はるかちゃんに想いを寄せ、
釜石の友人を想い、今なお懸命に立ち上がって前を向いて歩んでいく方々を応援しています。

そろそろもう最後の花が咲き終わるとところです。 
ご希望の方には、秋頃はるかのひまわりの種をお分けします。

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8月 25, 2012 その他

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